オンライン・ドローイングツールの Cacoo(カクー)は現在、日本で約17万ユーザーの方々に使っていただいています(世界では約160万ユーザー)。
ユーザーの皆さまには日頃どのように使っていただいているのか、実際の使用事例について、Cacooのキャラクター「Cacoo 忍者」が話をお伺いしました(数字はすべて2015年5月現在)。
【← インタビュアーの「Cacoo忍者」。海外のユーザーの方々にも「Cacoo Ninja」として親しまれています】
まず初回は、ソーシャルギフトサービスのgiftee(ギフティ)からです。
【Profile】gifteeとは?
社名: 株式会社ギフティ
創業: 2010年
業種: IT
事業内容: インターネットサービス事業。ちょっとした感謝の気持ちとして、お店で引き換えができるギフトチケットを、メールやLINEを通して贈ることができるサービスを提供。
お話を聞いた人
柳瀬文孝さん (写真上の左)/取締役/社歴: 5年
石橋亜美さん (写真上の右)/ディレクター/社歴: 1年未満
Cacoo 忍者:まずは、簡単に自己紹介からお願いします。
柳瀬文孝さん:gifteeの立ち上げから関わっている、技術の責任者です。弊社では、自社向けとクライアント向けの二つのサービスを提供していまして、クライアントさんとの様々なやりとりや管理、社内の技術プロセスの取り仕切りなどをしています。
石橋亜美さん:私は「giftee.co」というソーシャルギフトサービスのディレクターをしています。giftee内でどういう企画をしていくかとか、どのように商品を生み出していくかなどを考える仕事です。またそのやりとりの中で、デザイナーの方やコーディングしてくださる方に向けて、ワイヤーフレームを作っています。Cacooを使うのは、画面を作ってみて「こんな感じで進めていきませんか?」というような、企画の提案のときなどです。
Cacoo 忍者:giftee.coについてもう少し詳しく教えてください。
柳瀬さん:ちょっとしたお礼として例えば「コーヒー1杯」などを、友だちにLINEやFacebookなどを通じて贈ることができるユーザー向けサービスです。お礼を受け取る側にはURLが届き、そのURLを開いてもらえればバーコードが出てきます。それをお店でスキャンすると、コーヒーなどをもらえるというものです。決済は裏で自動でされるので、贈る人ももらう人も簡単にやりとりができるのです。
ギフト商品の提携先としては、主にスターバックスコーヒーさんやローソンさん、最近ではロクシタンさん、ミニストップさん、ピーチジョンさんなどです。
また弊社では、完全に自社サービスとしてだけの運営ではなく、「自社ソーシャルギフト」として立ち上げたいというクライアント企業様に向け、システムの提供や運用もさせていただいています。
Cacoo 忍者:社内でCacooを導入したきっかけを教えてください。
柳瀬さん:2011年ぐらいから使っています。僕らは元々前職がSIやコンサルといった業務を行っていました。起業した後、社内のみんなが使っているコンピュータがMacになりまして、パワポのかわりに何で作ろうかとなった場合に、自然な流れとしてCacooが選ばれました。
いわゆる、システムの構成とか業務のフローなどで使いだして、「これでいける」となり、ワイヤーフレームとかも書くようになってきています。
Cacoo 忍者:具体的にはどのように活用していますか?
石橋さん:前職でもディレクターをしていまして、そのときにCacooを使っていたので、gifteeに入社してからも、ワイヤーフレームを主に書くために使っています。
柳瀬さん: 僕自身、実はオフィス設計にも活用しています。うちはスタッフの人数が増えているので、毎年のように引っ越しをしていまして、今のオフィスに移ったのも2~3週間前なんですよ。社内のレイアウトとかみんな気になるようなので、Cacooで作るとスタッフ全員で共有できるのが便利です。ただいろんな意見が出てくるので、だんだん(Cacooの)シートが増えていくんですが…(笑)。
Cacoo 忍者:Cacoo導入前と後、業務上でどのような変化がありましたか?
石橋さん:私は主に、開発者やデザイナー、プロダクトマネージャーとの打ち合わせをするときに便利だと感じています。導入前は手書きでワイヤーフレームを書いていたんですが、それだと担当者同士で共有されていても、そのほかの人たちと共有がされませんでした。それがCacooを使うようになって、gifteeチーム以外の人たちとも共有できるようになりました。さらに、過去のワイヤーの履歴も見られのですごく重宝しています。
特に一番いいなと思うのは、図の編集を私だけではなくほかの人たちともできることです。「こういう方がいいんじゃない」とか言いながら、提案などをすぐに反映できます。お互いどこにいようと同時編集ができるし、また担当者が不在のときでも「見ておいてください」という依頼をして、後で見てもらえうこともできますね。
例えば、弊社は「リモートデー」というのが水曜日にありまして、自分の好きなところで仕事ができる日なんですが、リモートデーの日も通常通りにやりとりができるので助かっています。
Cacoo 忍者:どういう方にCacooをおすすめしたいですか?
柳瀬さん: パワポで困っている人は使ってみるといいと思います。導入前の選択肢として、僕の中では「PowerPointか
Cacoo」だったんですが、Cacooが選ばれた理由は、複数の人たちで「せ〜の」で編集するような場合だと、パワポだとどうしてもので、そういった作業ではCacooが向いています。
石橋さん:本当にその通りだと思います。ウェブサイトのコンテンツや画面で見るものを考えて作るとき、PowerPointだとどうしても画面の幅の制限もありますし、キャプチャを貼る手間も省け、ちょっとした作り込みもできるので、Cacooの方がやりやすいです。
Cacoo 忍者:特にお気に入りの機能はありますか?
石橋さん:「Cacoo 忍者」の機能、あれすごく好きなんです! そのまんま、画像をコピーしてCacoo上に貼れますよね。軽いデータのままの画像をいろいろ貼って使えます。ほかのスタッフにも、そこら辺をちょっとずつおすすめしているところです!
あと、画像をクリックするだけでトリミングしやすいのもいいですよね。ここをこうして、こうすると…(一堂「ほほぉ~」と唸る)。
Cacoo 忍者:結構使いこなしていますね~。意外とマニアックな操作は知られていないことが多いので(笑)
石橋さん:あぁ、そうなんですか?(笑)。そんなにコアな使い方をしていたのは、自分でも把握していなかったです! Adobe社のソフトウェアの操作と似ているのがいくつかあるので、すごく使いやすくて、自然にそうなっちゃいましたね。
Cacoo 忍者:最後に、Cacooへの要望があれば教えてください。
石橋さん:シートごとにピンポイントで共有できたらいいなと思います。例えば、私はシートの中でタブをいっぱいつけて、作ったものをまとめて見られるようにしているのですが、インターン生などに見せられないシートが入っていたりすることがたまにあるので。
柳瀬さん:チャットツールとかでも展開されて、画像が見れたらいいですね。あと、パワポみたいに、紙の資料作成モードがあれば便利だと思います。スクロールしていくと次のページにいけるような。それと、図の保存。僕、あまりしないんですよ(笑)。保存した方がいいのは、どういったケースなんでしょうか?
Cacoo 忍者:保存するとスナップショットで画像が出力され、それが履歴みたいな形で後から見れるようになっています。保存したタイミングで、図を比較することができるんです。ユーザーの方には、あまり気づかれていないマニアックな機能なんですけれどね(笑)。今後この機能はもっと使い勝手が良くなるように改善する予定です。
2人:へぇ~、なるほど!
Cacoo 忍者:便利な機能を分かりやすく使ってもらえるように改善していきたいと思います。履歴に関しては、他社さんから「保存することで“証拠”が残るのがいい」という意見もありました。「昨日の~時に編集されていますよ」とか「昨日この位置に決めましたよね!」とかっていう(笑)。
2人:(爆笑)
Cacoo 忍者:今日はありがとうございました!
【インタビュー後記】
Cacooではユーザー同士の共有の便利さというのを大切にしていますが、その部分をきちんと活用していただいていて安心しました。また、gifteeさんで一部マニアックな編集方法も取り入れられていたので、そういった利用方法は今後皆さんにも紹介していけたらなと思っています!(by: Cacoo忍者の生みの親・平山)