Webサイト制作の要件定義にかかる時間を半減。Cacooの活用で顧客とのコミュニケーションを円滑に

ネクスキャット株式会社

デザインの持つ力を活かして、企業ブランドの構築やイノベーションの創出を行う『デザイン経営』を推進し、さまざまな事業を展開している ネクスキャット株式会社。同社の事業開発ユニット ディレクショングループでは、より効果的なデザイン提案を行うため、Cacooを導入しています。同部ディレクターである吉川智也様に導入に至った経緯やCacoo活用のメリット、今後の展望についてお話を伺いました。

■導入目的
・Web制作に関わる要件定義とデータ管理の効率化を目指しCacooを導入
■課題
・担当各々がデータを保存している状況で一元管理ができなかった
・ワイヤーフレームや画面遷移図などの作成や修正に工数がかかっていた
■効果
専門性の高いデザインソフトを使った経験がなくても簡単に作図が可能
・クライアントとの意思疎通がスムーズになり業務が効率化

Web制作やブランド構築におけるデザイン~フィードバックといったクライアント業務にCacooを活用

—— 御社の事業内容についてお聞かせください。

弊社はデザイン経営を推進するグローバル・デザイン・エージェンシーです。主軸のデザイン経営推進事業では、社員より”社員らしい”フルスタックデザイナーを定額で提供する『Desinare(デジナレ)』を展開しております。また、企業のDXに寄り添うDX推進事業や、最近では海外の大学との産学連携によるデザイン×イノベーションにも挑戦しています。

—— Cacooをご利用いただいている部署と主な業務内容についてお聞かせください。

私が所属している事業開発ユニット・ディレクショングループで活用しています。このグループは『Desinare』のクライアント様の窓口となっており、私を含めディレクターが多く在籍しています。例えば、Webサイトの制作案件時には要件定義からデザインまでクライアント様から多様なご要望をいただきます。そのご要望に最大限お応えできるよう業務に取り組む中で、ワイヤーフレームや画面遷移図などのビジュアル作成や、ご要望のヒアリングツールなど、さまざまな場面でCacooを活用しています。

ネクスキャット 事業開発ユニット ディレクター 吉川 智也 氏ネクスキャット株式会社 事業開発ユニット ディレクター 吉川 智也 氏

非効率な「データ管理」手法と、「要件定義」にかかる工数が課題だった

—— ビジュアル作成にCacooをご活用されているとのことですが、導入前はどのように作成されていたのでしょうか?

GoogleスライドやPowerPointなど、社内の担当各々がこれまで使用経験のあるツールを使っていました。作成したデータはクライアント様ごとのフォルダに格納しているのですが、なかなかうまく一元管理ができず、過去の提案内容や作図データを参照する際に手間取ることが多々あったのです。

また、クライアント様から適切にご要望や要件を引き出すためには、ビジュアルを1度作ればそれで終わり、というわけでありません。ご要望に合わせて都度細やかな調整が必要になります。しかし、GoogleスライドやPowerPointで図を作成する場合、スライドのサイズが固定されていて融通が効かないこともありました。コメント機能でいただくフィードバックも内容のボリュームによっては見切れてしまうこともあり、要件定義に時間がかかってしまっていました。

導入の決め手は「とにかく簡単」な描画機能とコミュニケーションの取りやすさ

—— Cacooの導入の決め手を教えてください。

大きく3つあります。1つ目は、とにかく簡単に図が書けるCacooの使いやすさです。デザイナーやエンジニアではなくても、直感的にワイヤーフレームや図が作成できるので、使う際の心理的負担が一切ありません。さらに、図を作成する上で必要なテンプレートが豊富に揃っているので、専門性の高いデザインソフトを使った経験がなくても、Caoooならすぐ作図に取り掛かれます。ツールボックスのUIもよく、使いたい機能をひと目で見つけられますから、導入してすぐに「ほかのツールより格段に作りやすい」という共通認識がチームに生まれ、短期間で社内に浸透していきました。

2つ目はクラウドサービスであること。場所を選ばずどこにいても利用できますし、オンライン上でクライアント様とコミュニケーションを取りながら共同編集が可能なところも非常に魅力的です。また、描画のシートサイズの任意設定ができるので、縦横のサイズを気にせず自由に描画できることもいいですね。クライアント様からレビューをいただく際にも、リアルタイムで画面設計書、ワイヤーフレームを表示しながら、各自「この要素を追加したい」「この画像はこういう風に変えて欲しい」といったアイデアをオンラインでどんどん付け足していけるようになりました。コミュニケーションがスムーズになったと感じています。

3つ目は導入ハードルが低かったこと。実は代表含め私が前職でCacooを使用したことがあり、Cacooの使いやすさを知っていたのです。結果、社内のキャッチアップに時間がかかることなく、Cacooを導入するに至りました。

ワイヤーフレームのキャプチャ作図したワイヤーフレームにコメントを添え、クライアントと共同編集しながら要件をすり合わせていくことでコミュニケーションがスムーズになった

要件定義にかかる時間が半分に! Cacoo導入で作業効率が大きく向上

—— Cacoo導入後、感じられた効果はどのようなものでしたか?

まずは作業効率が格段に向上したことです。Cacooはほかのツールと比較して使い勝手がよく、イメージの作成と共有がしやすいため、業務にスピード感が出たと感じています。また、Cacooは自分が作成したテンプレートをカスタムテンプレートとして保存できます。この機能を使えば、必要に応じて過去のテンプレートを流用できるので、ゼロから作成する必要がなくなりました。短時間で作図作業を終えられるため、業務が効率化されたと実感していますし、過去提案した情報の共有や属人化の解消にもつながっていると思います。

—— 先ほど課題として挙げられていた「クライアント様との要件定義に時間がかかってしまう」点についてはいかがでしょう

驚くことに、要件定義にかかる時間が半減しました。やはりクライアント様と同じ画面上でイメージの共有を図れることが大きいのだと思います。Cacooは作成した図を画面共有でクライアント様に見ていただくだけではなく、図のリンクを共有して一緒に編集しながら会議を行うことが可能です。もちろん、リアルタイムで伺った内容を整理しながら落とし込んでいけるので、クライアント様からのコメントの見落としもなくなりましたし、認識のすり合わせも容易になりました。クライアント様はじめチームメンバー同士においてもタイムラグなしの意思疎通、そして情報を共有できる環境が整ったことは非常にありがたいですね。

導入して半年ほど経過していますが、チームメンバー全員「作図する際にはすぐCacooを開く」というのが習慣になっています。「検索をするときはまずGoogleを開く」と同じように、もはやCacooはチームにとってなくてはならない存在です。

スケジュールのキャプチャ

 Cacooの社内Tipsを蓄積・周知し、活用の幅を広げたい

—— 嬉しいお言葉をありがとうございます! 今後Cacooの活用において展望があればお聞かせください。

現在は、ワイヤーフレームをはじめ画面遷移図や業務フロー図などのビジュアル作成の場での使用が多いのですが、Cacooのテンプレートを見てみると、もっとさまざまな場で活用できそうだと感じています。今後はブレストで活用するなど、より一層Cacoo活用の幅を広げていければと考えています。

その第一段階として、「吹き出しとコメント機能の使い分け」や「ブレストする時には、Cacooのこの機能が便利ですよ」など、具体的なイメージが浮かぶような活用事例をまとめて、社内でどんどん共有していきたいですね。細かい粒度のTipsが社内に浸透することで、より効率的なCacooの運用を進めていきたいと考えています。

—— 本日は貴重なお話をありがとうございました!

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