テレワークやサテライトオフィスでの就業が普及するにつれて、オンライン研修を導入する企業が増えています。これからオンライン研修の実施に踏み切ろうとしている事業者の方もいるのではないでしょうか。
今回は、オンライン研修のメリットと成功させるポイントについて解説します。オンライン研修に役立つおすすめのツールも紹介するので、ぜひ有意義な研修を実現する上で役立ててください。
目次
オンライン研修の種類
オンライン研修にはさまざまな種類がありますが、大枠では「オンデマンド配信型」と「ライブ配信型」に分けられます。それぞれのオンライン研修の特徴と注意点について確認しておきましょう。
オンデマンド配信型
録画・編集されたコンテンツを配信するタイプのオンライン研修です。受講者にとって都合のよいタイミングで受講できるため、自分のペースで学びやすく繰り返し受講できます。また、すべての受講者に同一のコンテンツを配信できることから、研修内容を均一化しやすいのも特徴です。一方で、あらかじめ配信するコンテンツを用意する必要があるため、教材制作に必要な時間・コストが膨らみやすい点に注意しましょう。
ライブ配信型
講義の生中継を配信するタイプのオンライン研修です。場所を問わずリアルタイムで研修を受けられます。また、質疑応答やディスカッションといった双方向のやり取りができるため、受講者の理解を深めやすい点も特徴の一つです。ただし、スムーズなやり取りに有効なツールが必須となることから、選定するツールによってはコミュニケーションコストが高くなりかねない点に注意する必要があります。
ライブ配信型オンライン研修のメリット
オンライン研修の中でも比較的導入しやすく、現実的に取り組みやすいライブ配信型オンライン研修のメリットを紹介します。主なメリットは次の3点です。
複数名でグループワークに取り組める
ライブ配信型オンライン研修であれば、複数名の受講生が同時接続して参加できます。受講生同士によるグループワークも実施できることから、受講生の理解を深める上でも効果的でしょう。
講義とグループワークを使い分けることによって、研修にメリハリを持たせる効果も期待できます。インプットに終始するのではなく、研修の場でアウトプットも求めることで受講生の理解度を確認できる点もメリットの一つです。
質疑応答など双方向のやり取りができる
ビデオ通話やチャット機能を活用することで、講師と受講者との間で双方向のやり取りが可能です。受講者の疑問を即時解説できるため、研修内容への理解度を高めるのに役立つでしょう。
リアルタイムでのやり取りが可能となることで、質問をした本人だけでなく質疑応答を聞いている他の受講生の理解も促されるはずです。オンデマンド配信型の研修を1人で受講する場合と比べると、より効率的に深い理解を得られます。
ディスカッションを通して理解を深められる
リアルタイムでやり取りができるため、受講者同士の意見交換や交流を通じて理解を深めることも可能です。オフラインで開催する集合研修に近い研修効果を得られることは、ライブ型オンライン研修の大きなメリットといえるでしょう。
研修終了時の振り返りだけでなく、プログラムのパートごとにディスカッションの機会を設けてアウトプットしてもらえば、段階を踏んで理解を促すことができます。このように、ディスカッションによって理解を深められることはライブ配信型研修だからこそ得られるメリットの一つです。
オンライン研修を成功させるポイント
オンライン研修を成功させるに、必ず押さえておくべきポイントがあります。オンライン研修のプログラムを構成する際には次の3点を取り入れ、効果の高い研修を実施できるように準備を整えましょう。
タイムテーブルをしっかりと作っておく
オンライン研修の受講者は、研修中は基本的に画面を見続けることになります。長丁場の研修になると、受講者の集中力が途切れがちです。プログラムを細かいセクションに区切り、適度に休憩を入れるなど無理なく受講できるタイムテーブルを作る必要があります。
目安として、最低でも1時間に1回は休憩を入れるようにしてください。研修プログラムを作る際には、休憩も考慮して時間設定を検討することが大切です。
研修の趣旨に合ったツールを選定する
オンライン研修に役立つツールは数多くありますが、どのツールを導入しても研修効果が高まるとは限りません。自社の研修プログラムに合ったツールを選定することが重要です。
たとえば、資料を見ながら話す場面が多いのであれば画面共有の機能は有効でしょう。あるいは、受講者に共同作業してもらう必要があるようなら、オンライン環境下で効率的に共同作業が可能なツールを導入しておく必要があります。研修の内容や趣旨に適したツールを活用して、研修効果を最大限に高めましょう。
双方向でやり取りする場面を意識的に取り入れる
ライブ配信型の研修がオンデマンド型研修と大きく異なる点として、双方向でのやり取りが可能な点が挙げられます。一方的な講義に終始していては、ライブ配信型研修のメリットを活かし切れません。
研修プログラム中に、講師と受講者、あるいは受講者同士がやり取りする場面を意識的に取り入れましょう。聞く時間と話し合う時間、発表する時間、質疑応答の時間といったセクションに分けることで研修全体にメリハリが生まれ、受講者の集中力を維持しやすくなるはずです。
オンライン研修に役立つツール「Cacoo」の特徴
オンライン研修の充実化を図るには、コラボレーションツール「Cacoo」を活用することをおすすめします。Cacooの主な特徴と、オンライン研修での活用方法について見ていきましょう。
思考を可視化して伝えるビジュアルコラボレーションツール
Cacooはチームでのアイデア共有に役立つクラウド作図ツールです。図をリアルタイムで編集しながら示せるので、研修内容を視覚的により分かりやすく伝えられます。
オフラインの研修においても、ホワイトボードなどに書き加えながら説明することで理解しやすくなるケースは少なくありません。思考を可視化して伝えることで、オンライン研修においてもホワイトボードと同様の効果が得られるのです。
チームの作業プロセスを視覚化できる
Cacooは一つの図を複数名で編集できます。リアルタイムで編集できるため、オンライン研修でグループワークを実施する際に受講者一人ひとりのアイデアを共有しやすいのが特徴です。
図の変更履歴は編集された時刻を元に随時保存されていくので、いつ誰が手を加えたのかが後で確認できます。チームの作業プロセスを視覚化し、オンラインでの共同作業を手軽に実施できることは、Cacooを活用する大きなメリットといえるでしょう。
受講者同士でフィードバックを送り合える
Cacooにはビデオ通話やチャットの機能も備わっています。研修の受講者がお互いの考えや感想をリアルタイムで送り合えるので、議論を深める上で役立つのです。
受講者同士で意見や感想を送り合うのはもちろんのこと、講師から受講者へフィードバックする際にも活用できるでしょう。後日まとめてフィードバックするのではなく、研修中に随時コメントすることで研修への理解度を高められるはずです。
Cacooをオンライン研修で活用しよう
オンライン研修の中でも、とりわけライブ配信型の研修は双方向のやり取りができる点が大きなメリットです。オンライン研修のメリットを存分に活かし、議論を交わしやすい仕組みを整えておくことで研修効果を一段と高めることができます。