「伝わらない」が生むチームワークのすれ違い──今求められる対話の可視化とは

「伝わらない」が生むチームワークのすれ違い

株式会社ヌーラボ(本社:福岡県福岡市、以下 ヌーラボ)は、20代~50代の週1以上PCデスクワークがある1,000人を対象に、「リモートワークにおけるコミュニケーションの課題」について、調査を実施しました。

■主な調査結果

  • リモートワークの頻度が高いほどコミュニケーション課題を強く感じる傾向
    業務連絡が中心になりやすく、相談や雑談が減少し、チームの連携が難しくなっている。
  • 企業規模が大きいほどリモートワークの実施率と課題認識が高い
    従業員数500人以上の企業では導入率50~60%で、リモートワークに関する課題認識も高い。
  • 非対面コミュニケーションでは細かいニュアンスの伝達が難しい
    「細かいニュアンスの伝達」「一方通行の会話」「プロセス共有の難しさ」などが課題として浮上。
  • オンラインホワイトボードツールの導入が有効
    チャットやメールでは伝わりづらいニュアンスを補い、スムーズなコミュニケーションを促進。
  • 80%以上の人がオンラインホワイトボードツールによる改善を実感
    非対面でもリアルに近いコミュニケーションが可能になり、チームの結束力が向上。

リモートワークでの“伝わらない” が相互理解やチーム連携を難しくしている

多くの企業が出社と在宅勤務を組み合わせたハイブリッド勤務を導入しています。

しかしお互いの状況が見えないため、業務連絡が中心になり、ちょっとした相談や雑談が減っていませんか?その結果、モチベーションの低下やチーム連携の困難さといった課題が浮かびあがってきました。本調査ではこうしたコミュニケーション課題を乗り越えていくためのヒントを探ります。

■リモートワーク環境下の課題

  • 社内外を問わずさまざまな相手との意思疎通・コミュニケーションに課題がある
  • コミュニケーション量不足でお互いの理解、チーム連携が難しくなっている

大企業ほどリモートワーク実施率、課題感が高い

Q1. あなたがリモートワークをする頻度をお答えください

【全体】あなたがリモートワークをする頻度をお答えください。

ハイブリッド勤務が主流になったこともあり、リモートワークをしている頻度は50.1%。

内訳として最も多いのは「リモートワークをすることはほとんどない」(49.9%)、次いで「週2~3日程度」(13.4%)、「週1日程度」(12.4%)、「ほぼ毎日」(8.5%) である。

【企業規模別】あなたがリモートワークをする頻度をお答えください。

企業規模が大きくなるほどリモートワーク実施率は高くなり、従業員数500人以上の企業では50~60%が導入。一方、100人未満の企業では40%弱にとどまっている。

また企業規模が大きいほどリモートワークへの課題認識も高く、500~1,000人未満では84%、1,000人以上では72%が課題を感じていると回答した。

リモートワーク頻度が多いほどコミュニケーション課題がある

Q2. リモートワークで感じている課題は?

【全体】あなたが感じるリモートワークの課題感

全体の課題感は「会社に出社しないと閲覧・参照できない資料やデータなどがある」が1位であるものの、相対的に社内外を問わずさまざまな相手との意思疎通に課題を感じている人が多く見られる。

【頻度別】あなたが感じるリモートワークの課題感

リモートワークの頻度が高いほど、コミュニケーションの課題を強く感じる傾向がある。

全体では「会社に出社しないと閲覧・参照できない資料やデータがある」という問題が最多だったが、「ほぼ毎日」リモートワークを行う人に限ると、上位3点がすべてコミュニケーションの課題となっている。

「部下」「上司」「同僚」「取引先」さまざまな場面でのコミュニケーション課題が顕在化

Q3. 部下と1対1のコミュニケーションで課題を感じている?

【全体】部下との1対1のコミュニケーションに課題を感じているか?

 

部下との1対1のコミュニケーションにどのぐらい課題を感じているかについては、「とても課題を感じる(14.3%)」「やや課題を感じている(37.2%)」で「課題を感じる(合計51.5%)」である。

【頻度別】部下との1対1のコミュニケーションに課題を感じているか?

リモートワーク頻度別でみると、週2~3日程度、週1日程度は「課題を感じる(合計)」の割合が全体よりも高い。

【ツール別】部下との1対1のコミュニケーションに課題を感じているか?

また、非対面メインのコミュニケーションでは「課題を感じる(合計69.9%)」と、対面メインの「課題を感じる(合計45.7%)に比べ高い。

Q4. 部署全体でのコミュニケーションにどのぐらい課題を感じているか

【全体】部署全体でのコミュニケーションに課題を感じているか

部署全体でのコミュニケーションにどのぐらい課題を感じているかについては、「とても課題を感じる(12.4%)」、「やや課題を感じている(35.6%)」で「課題を感じる(合計48.0%)」である。

【頻度別】部署全体でのコミュニケーションに課題を感じているか

リモートワーク頻度別でみると、ほぼ毎日、週1日程度は「課題を感じる(計)」の割合が全体よりも高く、週1日程度が最も高い。

【ツール別】部署全体でのコミュニケーションに課題を感じているか

また非対面メインのコミュニケーションだと「課題を感じる(合計62.7%)」と、対面メインの「課題を感じる(合計46.6.%)に比べ高い。

Q5. 社外の方とのコミュニケーションにどのぐらい課題を感じているか

【全体】社外とのコミュニケーションに課題を感じているか

社外の方とのコミュニケーションにどのぐらい課題を感じているかについては、「とても課題を感じる(10.6%)」「やや課題を感じている(31.4%)」で「課題を感じる(合計42.0%)」である。

【頻度別】社外とのコミュニケーションに課題を感じているか

リモートワーク頻度別でみると、週1日程度は「とても課題を感じる(17.7%)」「やや課題を感じている(41.9%)」と合わせ「課題を感じる(合計59.6%)」割合が全体よりも高い。

【ツール別】社外とのコミュニケーションに課題を感じているか

社外の方とのコミュニケーションの課題は対面メイン44.5%、非対面メインで46.7%と大きな差がないが、オンラインツールは「とても課題を感じる16.0%」「やや課題を感じている41.8%」で「課題を感じる(合計57.8%)」割合が全体よりも高い。

コミュニケーション課題に共通するのは「雰囲気」「ニュアンス」などのリアル感

Q6. 部下との1対1のコミュニケーションで課題に感じていることを最大5つまでお答えください

【全体】部下との1対1のコミュニケーションで課題に感じていること

【頻度別】部下との1対1のコミュニケーションで課題に感じていること

部下とのコミュニケーションでは「性格やタイプへの対応の難しさ」に加え、上司が指示を出すだけで、部下の意見や反応が十分に引き出されないという一方通行の現状が推察される。

 リモートワークの頻度が高いほど、業務連絡が中心になりがちで、相談しやすい雰囲気が作りづらく、スムーズなコミュニケーションが難しくなっている。

「ほぼ毎日」リモートワークを行う環境では、対面でのコミュニケーションが限られるため、リモートワークの頻度が低い場合と比べて、「プロセスの共有や把握が難しい」という課題があがっている。

Q7. 部署全体でのコミュニケーションで課題に感じていることを最大5つまでお答えください

【全体】部署全体でのコミュニケーションで課題に感じていること

【頻度別】部署全体でのコミュニケーションで課題に感じていること

「意見を発信する人が偏る」「細かいニュアンスの伝達が難しい」「会議が形式的になり、実質的な成果がない」などチームの創造性や一体感に関する課題が挙がった。

 リモートワーク環境での会議等は、参加者は動画を見ているような形となり、受け身のコミュニケーションになりがちで活発な意見交換の場として機能しづらくなっていることが分かる。

Q8. 社外の方とのコミュニケーションで課題に感じていることを最大5つまでお答えください

【全体】社外とのコミュニケーションで課題に感じていること

【頻度別】社外とのコミュニケーションで課題に感じていること

リモートワークの頻度に関わらず「細かいニュアンスの伝達が難しい」の課題が最も大きい。また、上位3つ以外に「プレゼンや提案時に意図した内容が正しく伝わらない」という課題も出ており、オンラインではお客様の反応や心情を十分に把握しづらいことが推察される。

特にオンラインツール利用時のプレゼンや提案は資料を投影して動きの少ない画面を見せるだけの一方通行になりがちで集中して聞いてもらいづらいことも影響していると考えられる。

「チャットやメールで伝わりづらいニュアンスの可視化」が解決のカギ

本調査によってハイブリッド勤務下では細かいニュアンスが伝わらなかったり、本音が話せなかったり、音声や画面上の資料だけでは、メンバーや顧客に意図が伝わりづらいという問題があることが分かりました。

そんな時に出社の人、リモートワークの人どちらにとっても強力なサポートとなるのが、オンラインホワイトボードツールです。

オンラインホワイトボードツールとは

視覚的にアイデアを共有し、議論し、共同作業を行うためのツールです。プロジェクトの計画やデザインの制作、ブレインストーミングなど、さまざまな目的に使用され、活発なコミュニケーション、効率的なコラボレーションを可能にします。

オンラインホワイトボードツールの主な機能

  • デジタルホワイトボード:図やメモを自由に描画し、リアルタイムで共同編集可能
  • チャート作成:フローチャートやマインドマップを簡単に作成できる機能
  • リアルタイム共同作業:複数のユーザーが同時に編集やコメントを追加可能
  • コミュニケーション連携:チャットやビデオ通話が統合され、円滑なやりとりを実現
  • ファイル共有:文書や画像などを素早く共有する機能
  • テンプレート機能:よく使われるデザインや構造を簡単に利用可能

80%以上の人が「非対面でもコミュニケーションがスムーズになった」ことを実感!
リアルに近いコミュニケーションを再現

Q9. オンラインホワイトボードツールを使うことで感じた効果は?

【全体】オンラインホワイトボードツールを使うことで感じた効果

オンラインホワイトボードツールの使用により、チャットやメールでは伝わりづらかったニュアンスを補うことができ、円滑なコミュニケーションが実現。

その結果共通認識の形成が促進され、チームの結束力にも大きく貢献していることが示されている。

【非対面】オンラインホワイトボードツールを使うことで感じた効果

「1on1」「部署」「社外」の非対面コミュニケーションのすべてで、「1対1のコミュニケーションがスムーズになった」が第1位の結果となった。

オンラインホワイトボードツールはリアルタイムで情報を共有しながら対話できるため、対面に近い自然なコミュニケーションが可能となっている。

Q10. オンラインホワイトボードツールを利用することで、どのような効果が期待できると思いますか

【全体】オンラインホワイトボードツールを利用することで期待できる効果
オンラインホワイトボードツールの利用により期待できる効果について最も高いのは、「情報の見える化」(28.2%)である。次いで「作業効率の向上」(21.5%)、「情報の一元化」(19.6%)、「チーム内コミュニケーションの活性化、スムーズ化」(17.9%)、「業務プロセスの最適化」(17.9%)と続く。

業務における透明性の向上、特にコミュニケーションの活性や意思決定、業務プロセスに課題を感じている場合、オンラインホワイトボードツールが有効な手段となる可能性がある。

もうコミュニケーションのズレで悩まない!
チャットやメールで伝わりづらいニュアンスも、Cacooで視覚化すればスムーズに

リモートワーク環境では以下のようなコミュニケーション課題が起きやすい。

  • 伝えたいこと、細かいニュアンスが伝わらない=「情報そのものの認識違い
  • 相手のホンネや相手の立場・距離感を意識して活発な意見交換ができない=「感情・気持ちの行き違い

情報そのものの誤解、感情の行き違いを避けるために、言葉だけで伝わりにくい事柄、ニュアンスをリアルタイムで可視化することが重要!

オンラインホワイトボードツールCacooの使い方

実際の業務改善や目標達成を継続的に進めるためには、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価・検証)」「Act(改善)」のPDCAサイクルをスムーズに回す必要があります。

「Cacoo」を活用し、「Backlog」と連携すると以下のような効果が期待できます。

CacooとBacklogを使ったPDCA

Cacooロゴ Plan 口頭やテキストだけでは伝わらない構想フェーズ、アイデア出しなど図やフローを作成しながら、チーム全員で計画を共有できる。

議論中は、自由に書き込めるスペースや同時編集ツールを使うことで、多角的な視点が集まり、発言が偏ることを防げる。

Backlogロゴ Do 合意した内容をプロジェクト・タスクに落とし込み、「誰が」「いつまでに」「なにをするか」を明確化。進行を可視化して、チーム全体で実行に移す。
Backlogロゴ Check 実行されたタスクを元に、KPI達成状況や遅延など、進捗や成果を客観的に確認。
Cacooロゴ Action Check(評価・検証)のフェーズで明らかになった課題に対する改善案の設計、業務プロセスの改善にはプロセス図などの可視化が重要。

オンラインホワイトボードツールを活用することで、情報の整理と理解、意思決定のスピード向上、チームの一体感などが得られるのです

Cacooの5つのメリット

Cacooにはコミュニケーション・コラボレーションを推進するために必要な機能が備わっています。

  1. イメージのミスマッチが解消できる
  2. アイデアが出しやすい環境がつくれる
  3. 100種以上の豊富なテンプレートが利用できる
  4. 複数人同時での共同作業が円滑
  5. 外部サービスと連携し、手軽に情報共有できる

Cacooを活用すれば、リアルタイムでアイデアを共有したり、視覚的にプロジェクトの進捗を確認したりできるため、スムーズな意思疎通が可能になります。さらに、会議中の発言が偏ることなく、誰もが気軽に参加しやすい環境を整えられるので、チームの連携をより強化できます。

まとめ

このようにリモートワーク・ハイブリッドワークにおいては、従来の対面コミュニケーションに頼らない新たな手法が求められます。
調査からは、ニュアンスの共有、気持ちの汲み取り、そしてチーム内での意見交換の難しさが課題として浮かび上がりました。
それらの解決として、今「Cacoo」などのオンラインホワイトボードツール活用が注目されています。

コミュニケーションの質は、業務の成果やチームのモチベーション、顧客満足度を大きく左右します。Cacooで、もっと効率的なコミュニケーションを実現しませんか?

調査手法 ネットリサーチ
対象者条件 【性別】男女
【年齢】20~50代
【地域】全国
【その他条件】
有識者/企業規模10人以上/役職係長以上/マネジメント業務あり/週1以上PCデスクワークあり
回収数 本調査:1,000サンプル
調査期間 2025年3月5日~3月6日
調査機関 株式会社ネオマーケティング

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