ゲームなどのアクティビティに取り組むことが、チームビルディングに役立つことはよく知られています。従来、こうしたアクティビティは対面や集合形式で行われるケースが大半でした。
しかし、近年では働き方の多様化が進み、テレワークなど物理的に離れた場所で就業することはめずらしくありません。アクティビティを実施するにあたって、オンラインで開催する方法はないか苦慮している企業も多いことでしょう。
今回は、チームビルディングに役立つアクティビティのうち、オンラインで開催可能なものを紹介します。開催する際のポイントもまとめていますので、ぜひチームビルディングに役立ててください。
チームビルディングとは
はじめに、チームビルディングの定義と目的を整理しておきましょう。
ビジネスシーンにおいて、社員が単独で完結できる仕事は限られています。大半の業務は複数名で協力してやり遂げる必要があることから、チーム全体のパフォーマンス向上が重要なカギを握っているのです。
チームビルディングの目的は、チームに所属するメンバー各自がお互いの個性や多様性を認め合い、チームの結束を強めることにあります。業務を通じて知り得るメンバーの性格や人柄は限定的と言わざるを得ません。そこで、普段とは違った一面を垣間見る機会を設け、お互いの理解を深めることがアクティビティの趣旨と捉えてください。
オンラインでチームビルディングに取り組む三つのメリット
オンラインでチームビルディングに取り組む場合、対面にはない制約が気になる人も多いかもしれません。しかし、オンラインだからこそ得られるメリットも数多くあります。オンラインでチームビルディングに取り組む主なメリットについて確認しておきましょう。
開催のためのコストを抑えられる
オフラインでアクティビティを開催するとなると、会場費や人件費、交通費といったコストがかかります。参加予定人数やアクティビティの内容によっては、会場費が高額にのぼる可能性も十分にあるのです。一方、オンライン開催であれば、会場費や交通費は必要ありません。必要最小限のコストで手軽に実施できるため、参加者の満足度を高めるための施策に集中できるというメリットがあります。
社員が勤務エリアを問わず参加できる
複数拠点のある企業やテレワークを導入している企業の場合、集合形式で行うアクティビティには一定のハードルがあります。
遠方に在住の社員が参加しにくい可能性もあるため、全員に参加してもらうのが難しいケースも考えられるのです。オンライン開催にすることで自宅から参加することも可能になるため、勤務エリアを問わず参加してもらえます。
社員の親密度を深め連携をスムーズにできる
オンライン開催であれば、部署を問わず誰もが気軽に参加しやすいはずです。普段はあまり交流のない支社や支店の従業員と本社の従業員が交流する機会を設けられるなど、社員の親密度を深めるには絶好の機会といえます。
業務外でお互いをよりよく知ることによって、業務内でのやり取りをしやすくなるでしょう。部署間の連携を円滑化する上で、オンラインアクティビティは重要な役割を果たす可能性があるのです。
オンラインで開催可能なアクティビティ5選
チームビルディングに役立つアクティビティのうち、オンラインで開催可能なものを紹介します。いずれも比較的取り組みやすいアクティビティですので、ぜひチームビルディングに活用してください。
自己紹介ゲーム
その名の通り、自己紹介形式のアクティビティです。参加者同士の面識がない場合やチーム結成から日が浅い場合に有効なアクティビティとなるでしょう。
口頭で自己紹介をするだけでなく、オンラインツールを活用してオリジナリティを出すと各自の価値観や個性が伝わりやすくなります。各自が好きなものや興味があることを画像・イラストなどを使いながら紹介する方法がおすすめです。
共通点探しゲーム
参加者同士の共通点を見つけて親睦を深めることを目的とするゲームです。1対1~数名程度までの少人数でアクティビティに取り組む場合に適しています。
あらかじめ各自の興味関心について画像やイラストでまとめておくと、お互いの趣味や嗜好が伝わりやすくなるでしょう。オンラインツールの画面共有機能を活用することで視覚に訴えることができ、共感を得やすくなるはずです。
似顔絵当てゲーム
お題にしたがって参加者が似顔絵を描き、誰の似顔絵なのかを当てるゲームです。
お題は社内の人でも、芸能人やスポーツ選手といった著名人などでも構いません。参加者全員が必ず知っている人物の似顔絵にすることで、誰もが楽しめるアクティビティになります。
似顔絵が完成していく様子をリアルタイムで確認できると、誰の似顔絵なのか想像しながら見る楽しみが加わるでしょう。ゲーム感覚で共同作業に取り組むことで、自然とチームの結束力を強化できるアクティビティといえます。
デジタルツアー
参加者の居住エリアや出身地のおすすめスポットを紹介し合うアクティビティです。実際に住んだことがある地域だからこそ知っている情報を紹介することで、参加者にとっても貴重な情報を得られる機会となるでしょう。
オンラインツールを活用してストリートビューを共有したり、名物や観光スポットを画像・動画などで紹介したりすることで、いっそう臨場感が生まれます。施設によってはバーチャル訪問が可能な場合もありますので、オンラインアクティビティに取り入れてみてもよいでしょう。
条件プレゼン
テーマや形式、制限時間などをあらかじめ決めておき、条件にもとづいてプレゼンを行うアクティビティです。興味深く印象に残るプレゼンだったかどうかをメンバー同士で審査し合うことで、プレゼンのスキルを磨く機会として活用できます。
オンラインドキュメントツールを駆使すれば、視覚に訴える印象深いプレゼン資料を作成できます。チーム内で役割分担をしてプレゼンに臨むことで、チームの結束力を強める効果も期待できるでしょう。
オンラインアクティビティを開催する際のポイント
有意義で盛り上がるオンラインアクティビティにするために、押さえておきたいポイントを二つ紹介します。オンラインアクティビティのメリットを最大限に活かし、チームビルディングへとつなげていきましょう。
参加のハードルが低いアクティビティから始める
アクティビティの内容やテーマによっては、参加者にとってハードルが高いと感じられる可能性があります。全員が楽しめるよう、参加のハードルが低いアクティビティから始めることが大切です。
とくに複数の部門や部署をまたいで参加者を募る場合、アクティビティの内容に配慮する必要があります。たとえば、日頃から商談やプレゼンに携わっているかどうかで有利・不利が決まってしまうことのないよう、性格や適性に左右されにくい手軽なアクティビティを選ぶとよいでしょう。
業務で活用するツールを取り入れる
アクティビティ当日しか使わないツールではなく、今後も業務で活用する可能性の高いツールを取り入れることをおすすめします。業務以外でツールを活用することで、他の人がどのようにツールを使っているのかを見る機会にもなるはずです。
アクティビティを通じてツールの便利な使い方を知ったり、これまで活用したことがなかった機能を使ったりすることで、参加者のリテラシーを高める効果も期待できます。楽しみながらツールの扱い方を学べる機会として、アクティビティを位置づけてみてはいかがでしょうか。
チームビルディングにCacooを活用しよう
メンバー各自の個性や多様性を認め合い、チームの結束力を高める上でアクティビティは有効な方法の一つといえます。オンラインで開催可能なものも多数あるので、今回紹介した例を参考にして、ぜひオンラインアクティビティに挑戦してみてください。
オンラインで手軽に共同作業に取り組むには、オンライン作図ツールCacooを活用することをおすすめします。初心者にも操作方法がわかりやすく、美しい図を短時間で作成可能です。
ビデオ通話やチャット機能も備えているので、リアルタイムでやり取りをしながらアクティビティに取り組む際に最適なツールといえるでしょう。