マーケティングは、製品の認知獲得のために広告やプロモーションなどのさまざまな施策を実行します。業務が多岐にわたり、複雑化しがちなマーケティングの仕事を紐解くには、業務を「可視化」することが重要です。
そこで本記事では、マーケティング業務を可視化するために便利な4つの図の使い方をご紹介します。
目次
マーケティング業務を可視化した方が良い理由
マーケティングの仕事は、自社のターゲットとなる顧客を定め、その顧客のニーズを汲み取り、認知獲得のための施策を打ち出すのが主な業務です。製品に関する広告、プロモーション、コンテンツ制作がマーケターの仕事に挙げられます。
企業の経営戦略にも間接的に影響するマーケティングは、さまざまなステークホルダーを巻き込み、業務も複雑化する傾向があります。
同じマーケター同士であれば、これらの複雑化した業務や戦略を「テキスト(文字)」で伝えるのは簡単かもしれませんが、背景を知らない他部署のメンバーにすべてを理解してもらうのは難しいでしょう。
そこでおすすめなのが「図」を用いた業務の可視化です。
少量のテキストとビジュアルでマーケティングの複雑な戦略を解説することで、効率的に情報を伝えることができます。
長々と書かれた文書に目を通したり、複雑な概念の説明を延々と聞いたりするよりも、必要な情報をすばやく入手できる図を用いた資料の方が、きっと他部署のチームにも重宝されるはずです。
マーケティング業務の可視化に便利な4つの図
では、マーケティング業務を可視化するのに便利な4つの図を事例を交えながらご紹介します。
1.フローチャート
フローチャートは、マーケティングチームが取り組むあらゆるプロセスを説明するのに最適な図です。
オウンドメディアマーケティングのための記事の作成から、広告代理店などの外部からの要求の管理まで、すべてのプロセスの概要を視覚化します。
フローチャートで、プロセスを他部署のチームやクライアントに明示することで、タスクの詳細の見落としを防げます。
2.マインドマップ
マインドマップは、新しいアイデアをブレーンストーミングし、マーケティング戦略をより細かく分解するのに最適です。
マインドマップを使って施策を展開していくと、今まで気づかなかったことを発見できます。
例えば
「戦略と実績に大きなギャップがある」
「業務量が多くて新しい人を雇う必要がある」
など、やるべきことの優先順位を明確にできます。
3.組織図
組織図はマーケティングチームの構造を理解するのに役立ち、社内の他部署とのコラボレーションに重要なツールです。
マーケティング部内はもちろん、部署を超えて、メンバーがお互いにどう協力し合うべきかを理解できたり、どの案件を誰に問い合わせたら良いか確認するときに便利です。
4.ガントチャート
ガントチャートは、マーケティングのキャンペーンやコンテンツ制作など、あらゆる施策のスケジュールを視覚的に表示できるツールです。
どれだけ詳細に予定を入れるかは好みで調整できます。
ガントチャートを使う意義は、期限やプロセスの両方をまとめて伝えられることです。プロジェクトに関わっているすべてのチームが、いつ・何をすべきなのか、一目で確認できます。
まとめ
マーケティングにとって図を活用することは、業務の可視化以外にも役立つことが多いです。
例えば、チームで話し合い決定をくだす場面では分析ツールとして役立ちます。SWOT分析の実施や、ベン図を使ってのオプション比較、見込み客の絞り込みにも利用できます。
こうした図を効率的に作成するには、Cacooのようなテンプレートが豊富な作図ツールがおすすめです。
ひとは簡潔さを好みます。複雑なことを誰でもわかるように可視化したり解説したりする取り組みは、チームメンバーからの高い評価にもつながります。
ぜひ明日から図を用いた業務の可視化に取り組んでみてください。