
持続的な事業成長を目指すには、新規事業の立案も視野に入れて検討していく必要があります。一方で、新たなアイデアや企画を募集してもなかなか出てこなかったり、アイデア出しそのものを難しく捉えてしまったりするケースは決して珍しくありません。
本記事では、アイデア出しやアイデアを形にするコツについて、わかりやすく解説しています。バラエティに富んだアイデアの種を生み出すために、チームでアイデア出しに取り組む際のポイントもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
そもそも「アイデア」とは
アイデアと聞くと、誰も考えつかなかった斬新な発明や画期的なイノベーションの創出と結び付けてしまいがちです。しかし、アイデアは0から1を生み出す「ひらめき」とは異なります。すでにある要素を組み合わせて、新たな発想につなげたものが「アイデア」だからです。
誰もが知っている既存の要素であっても、新たな視点で組み合わせたり、従来とは異なる視点から眺めたりすることで、新たなアイデアにつなげることは可能です。こうした「組み合わせのバリエーション」を意識することが、新たなアイデアを考える際の重要なポイントといえます。
アイデア出しのコツ

今あるものを結び付けて新たなつながりを見出したり、別の角度から眺めたりすると聞いても、いまいちピンとこないという方も多いでしょう。アイデアの種となる小さな発見を拾い上げたり、既存要素の棚卸しをしたりすることが、アイデア出しの第一歩です。有意義なアイデア出しにつながる3つのコツを紹介します。
まずはできるだけ多くのアイデアを出す
アイデア出しの初期段階では、できるだけ多くのアイデアを出すことが重要です。実現性や開発/制作工程、コストなどの制約を一旦取り払った状態で、可能な限り多くのアイデアを書き出していきましょう。この時点では単なる「ひらめき」でも差し支えありません。まずは「質より量」を意識することが大切です。
複数名でアイデアを出し合う
発想力が豊かな人でも、一人でアイデアを出し続けるのには限界があります。チームで協業することで、アイデアの裾野を広げていくことが重要です。単独では「ひらめき」や「思いつき」に近いアイデアでも、別のアイデアと掛け合わされて磨き上げられていくこともあり得ます。アイデア出しの際には、チームで協業する場も設けてみましょう。

情報共有を密に行う
チーム内での情報共有を密に行い、情報へのアンテナを高くしておくことも重要です。多方面のトピックについてチームメンバーが同等の知識量を備え、共通のイメージを抱く状態にしておくことで、より多彩なアイデアが出やすくなります。日頃から各メンバーが多様な媒体にふれ、有益と思われる情報は積極的に共有する習慣を身につけましょう。

アイデアを形にするプロセス
さまざまなアイデアが出されたら、次にアイデアを形にしていく必要があります。具体的なプロセスを見ていきましょう。

情報の収集・共有・解釈
はじめに、既存の情報を収集して整理し、チーム内で共有します。その上で、意見交換を交えながらそれぞれの情報をかみ砕いていくことが大切です。自分自身の解釈に他のメンバーの解釈を加味することで、情報をより幅広い視点で捉えやすくなります。
さらに、既存の要素の新しい組み合わせや、従来とは異なる視点に立った解釈について、チームで議論を重ねていきましょう。情報収集に終始するのではなく、既存の要素を「編集」する視点に立って話し合いを進めるのがポイントです。
ひらめき
次に、蓄積された情報(知識)を組み合わせた「ひらめき」を出し合いましょう。ブレインストーミングを通じて複数名で考えを出し合ったり、情報交換を行ったりする方法をおすすめします。この過程を通じて、これまでの発想にはなかった新たな組み合わせや捉え方につなげていくのがポイントです。
このプロセスは、リラックスした状態で頭をやわらかくして取り組むことが求められます。
アイデアのブラッシュアップ
最後に、ひらめきをアイデアへとブラッシュアップしていきます。事業化するのは現実的か、すでにある考え方やプロダクトと重なっていないか、といった点について、複数名で意見や見解を出し合っていくのがポイントです。
実現を阻む課題や障壁が見つかった場合には、解決に向けた方策を検討しながら企画へと落とし込んでいきます。他のメンバーの意見を取り入れることで、さまざまな角度から阻害要因を解消していくことが重要です。
チームでアイデア出しに取り組む際のポイント

アイデア出しには自由闊達に意見を出しやすい環境が求められます。バラエティに富んだ「ひらめき」が表明され、ブラッシュアップされていく過程で、企画につながるアイデアへと昇華していくからです。多くの人にアイデアの種を提供してもらうには、次のような環境づくりや仕組みの構築を意識するとよいでしょう。
心理的安全性に配慮する
チームでアイデアを出し合う際には、心理的安全性に配慮することが大切です。心理的安全性とは、対人関係におけるリスクを取っても安全であるという信念がメンバー間で共有されている状態を指します。アイデアを出し合う場であれば、メンバーが発言しにくいと感じたり、他のメンバーからアイデアを否定されたりする懸念を抱かずに済む環境づくりが求められるでしょう。
たとえば、ブレインストーミングを始めるにあたって「実現可能性は問わない」「どのようなアイデアも否定せず尊重する」といったルールを設けておくのも1つの方法です。心理的安全性については、次の記事で詳しく解説していますのであわせてご参照ください。

心理的安全性の作り方|「ふりかえり」でチーム力向上と組織の成長を促す | オンラインホワイトボードツール Cacoo(カクー)
心理的安全性とは、チーム内において対人関係上のリスクを取っても安全であるとメンバー間で共有された信念のことです。心理的安全性を高めることで解…
cacoo.comアイデアを書き留める
バラエティに富んだアイデアを募る場においては、メンバーから出されたあらゆるアイデアを記録しておきましょう。小さな「ひらめき」も含めて書き留めておくことで、別のアイデアが出された際に意外なつながりが生まれたり、他のメンバーのアイデアとの関連性が見いだされたりする可能性があるからです。
さらに、アイデアを書き留める際にはメンバーにリアルタイムで共有される仕組みを活用することをおすすめします。クラウドツールの共同編集機能や、メンバーが自由に書き込めるホワイトボードツールを取り入れることで、出されたアイデアの軌跡を確認しやすくなるでしょう。
テンプレートを活用する
アイデア出しやアイデアの整理に役立つテンプレートを活用するのもおすすめの方法です。何もない状態からアイデアを生み出すプロセスは、多くの人にとってハードルが高いと感じられるでしょう。アイデアの募集や整理、ブラッシュアップに役立つフレームワークにもとづくテンプレートを取り入れることで、アイデア出しから企画立案までのプロセスをスムーズに進めやすくなります。
チームでアイデアを出し合う際には、リアルタイムで情報を共有・更新できるオンラインホワイトボードがおすすめです。株式会社ヌーラボでは、180種類以上のテンプレートを備えたオンラインホワイトボードツール「Cacoo(カクー)」を提供しています。次章で紹介するテンプレートを活用して、アイデアを形にしてみてはいかがでしょうか。
アイデア出しから企画までをサポートするテンプレート
アイデア出しから企画立案までの各プロセスに活用できるテンプレートを紹介します。活用を通じて得られる効果や、おすすめの活用シーンとともに見ていきましょう。
How Might We:自由な発想を促したいときにおすすめ
How might we?(どうすれば私たちは……できるか?)という名前のとおり、「何ができるか」ではなく「どうすればいいのか」を起点に考えるためのテンプレートです。既存の枠にとらわれず自由な発想でアイデアを出したいときや、さまざまな視点からアプローチしたい場合に適しています。自由な発想で創造的なアイデアを募りたい場合におすすめです。
SCAMPER法:既存の課題をアイデアにつなげたいときにおすすめ
課題を起点に、さまざまな角度から思考や議論を深めるためのテンプレートです。Substitute(代用する)、Combine(組み合わせる)、Adapt(応用する)、Modify(修正する)、Put to another use(転用する)、Eliminate(そぎ落とす)、Reverse(再構成する)の7つの観点から課題を分析できます。既存の課題を出発点として、新たなアイデアにつなげたい場合におすすめです。
クレイジー8:活発なブレインストーミングを実践したいときにおすすめ
8分間で8つのアイデアをスケッチするシンプルなテンプレートです。時間制限を設けることで、スピーディーなブレインストーミングを実現しやすくなります。個人での利用も、チームでの利用も可能です。アイデア出しを目的としたミーティングにおいて、短い時間にできるだけ多くのアイデアを生み出したい場合に適しています。
コンセプトマップ:アイデア間の関連性を整理したいときにおすすめ
複雑なアイデアやプロセスを簡潔に視覚化できるテンプレートです。関連する概念を視覚的に整理して新しいアイデアを生み出したい場合や、出されたアイデア間の関連性を整理したい場合に適しています。ブレインストーミングであがったアイデアを書き留めておきたいときや、整理して記録しておきたいときにおすすめです。
マインドマップ:アイデアや課題の深掘りをしたいときにおすすめ
情報や考え、アイデアをカテゴリーごとに整理し、視覚的に示すためのテンプレートです。中心にあるキーワードを起点に枝分かれしていくことで、より詳細なサブトピックや属性を体系的に整理できます。現状の課題や新たなアイデアを深掘りし、ブラッシュアップしたい場合におすすめです。
ムードボード:アイデアを視覚的に表現したいときにおすすめ
アイデアを視覚的に整理して検討するためのテンプレートです。画像や色、フォント、言葉、質感などを組み合わせることで、プロダクト等の雰囲気や感情、個性といった属性を明確に伝えやすくなります。アイデアを視覚化して共有したいときや、社内プレゼン資料などに活用したいときにおすすめです。
ツールを効果的に活用してアイデアを形にしよう
新規事業の創出につながるアイデアと聞くと、奇抜な発想や斬新な着眼点を連想しがちです。しかし、既存の要素を新たな角度で捉えたり、組み合わせたりすることで、新鮮なアイデアを生み出すことは決して不可能ではありません。今回紹介したテンプレートを活用して、アイデアを企画につなげてみてはいかがでしょうか。
オンラインホワイトボードツール「Cacoo(カクー)」では、本記事で紹介した6種類のテンプレートを含む180種類以上の豊富なテンプレートをご用意しています。クラウドツールのため、チームでアイデアを出し合いたいときや、複数人で共同作業を行いたい場合にもおすすめです。「Cacoo(カクー)」を効果的に活用して、アイデアを形にしてみませんか。





