もう失敗しない!ブレインストーミングを成功させる12のコツ

新製品のアイデアや業務の改善を話し合う会議で「なかなかアイデアが出ずに時間だけが過ぎてしまった」という経験はありませんか?

そんなときに知っておきたいのが「ブレインストーミング」です。本記事では、ブレインストーミングを成功させるために知っておきたい、12のコツと正しいやり方をお届けします。

ブレインストーミングとは?

ブレインストーミングとは、複数人のチームで話し合いながらアイデアを引き出したり、異なる意見を組み合わせて新しいアイデアを生み出したりする、思考法のひとつです。

新製品のアイデア出しから社内の業務改善など、さまざまなジャンルの議論で活用されているブレインストーミングですが、正しいやり方やコツを理解しておかなければ、真の効果を発揮できません。

以下で紹介するブレインストーミングの12のヒントを理解して、チームでの議論や会議に活用しましょう。

1.視覚的な表現を取り入れる

アイデアの可視化に役立つホワイトボードや付せんなどの道具をブレインストーミングに取り入れてみましょう。

これらの道具を使うことで、マインドマップやムードボード、フローチャートなど、アイデアをより視覚的に表現できる図を作成できます。

ホワイトボードを用意するのが難しい、オンラインで遠隔から会議に参加しているメンバーがいる、といった場合はオンラインで使える作図ツールのCacooを検討しても良いでしょう。

どちらを使うにせよ「アイデアを可視化してチームに共有する」ことで得られる効果は変わりません。

ブレインストーミングで、アイデアを可視化することで思考を整理できたり、問題について新しい見方を発見したり、意外なつながりを見出せるでしょう。

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2.“ダメなアイデア”を出し合う

アイデアを大人数の前で共有するブレインストーミングになかなか積極的になれないのは普通です。特に経営陣やリーダーがいる前では難しいでしょう。

積極的になれない理由として「良いアイデアを出さなくては」というプレッシャーを感じていることがあります。

こうしたプレッシャーを少しでも和らげるために、どんなアイデアでも大歓迎する、という雰囲気をつくりましょう。

例えば、できるだけ多くの”ダメなアイデア”を出し合うエクササイズがおすすめです。場の空気をリラックスさせるだけでなく、ひらめきを生み、創造力が溢れ出すきっかけになります。

3.逆のアイデアを考える

良いアイデアや解決策が思いつかないときは、あえて解決とは逆の意見を述べてみることも有効です。

望んでいる状況の逆になるように、あらゆる方法を考えることで、広い視野で課題を見つめることができます。

例えば、自社の製品をこれまでとは違った客層にPRするための方法を探しているなら、そのプロセスを妨げる可能性のあるものを思いつく限りリストアップします。

行く手を阻む障害を十分に理解できれば、それらを回避するための戦略を考えるブレインストーミングができます。

4.他の人のアイデアをコピーする

ピカソの名言に「良い芸術家はコピーする。偉大な芸術家は盗む」という格言があります。

ピカソの有名な作品の一部は、アフリカの彫刻家からの“インスピレーション”なしでは描かれなかったでしょう。

あなたが解決しようとしている問題は、これまで多くの人に対処されてきたかもしれません。同じ問題に対して、他の人がどう直面したかリサーチしましょう。

他人の失敗を繰り返すのではなく、そこから学び、問題解決に向けて、自身の新しいアイデアを模索することも、立派なブレインストーミングです。

関連記事:マーケターなら知っておきたい!マーケティング業務を可視化する4つの図

5.アイデアを検証する

問題について想像を巡らすだけでは不十分です。頭のなかに浮かぶ問題は“可視化”しましょう。

例えば、カスタマーサポートが抱えている課題を解決しようとしているなら、チームでペアになってシナリオを検証し、どこに問題が発生するか確認します。

問題を実際に体験してブレインストーミングをすることで、想像だけでは思いつかなかったことが明らかになるでしょう。

6.チームで連想ゲームをする

良いアイデアを出すために障壁になりやすいもののひとつは、考えを広範囲に広げすぎることです。

クリエイティビティとイノベーションを促進するために効果的な境界線を引きましょう。

おすすめのエクササイズに、単語を使った連想ゲームがあります。まずは、お題に対して思いつく単語をひとつ挙げて、そこから連想する単語をチームメンバーが順番に出していきます。

最終的には、お題に対して組み合わせされた用語が浮き彫りになり、具体的なアイデアを創造できるでしょう。

オンライン作図ツールのCacooは連想ゲームに使えるマインドマップを無料で作成できます。

関連記事:マインドマップの基本ガイド

7.休憩して別のことをする

良いアイデアの多くがお風呂やシャワーの間に浮かんでくるのはなぜか、疑問に思ったことはありませんか?

ある研究によれば、問題からいったん離れて別のことをしているときでも、脳は無意識のうちに問題について考えることを続けています。

そこで、しばらく脳に休憩を与えてみましょう。例えば、いたずら書き、散歩や掃除など、問題から意識を話して、他に没頭できる活動をしてみましょう。

8.SWOT分析をする

強み、弱み、機会、脅威の4つの観点からアイデアを考察できるSWOT図は、単に良いアイデアを吟味するだけではありません。ダメなアイデアを改良するのにも使えます。

良いアイデアはある瞬間に突然おりてくると思われがちですが、これは勘違いです。実際はたくさんの小さなアイデアが時間の経過とともに進化し、ひとつの素晴らしいアイデアを構成するにいたった、というパターンがほとんどなのです。

SWOT図を作成して、より優れたアイデアを見出すために視点をどのように動かせるかブレインストーミングしてみましょう。

関連記事:【図で解説】SWOT分析とは?事業の戦略づくりに使おう

9.いろいろな視点で考える

問題を解決できないのは当事者である自分だけだった、なんてこともあるでしょう。

顧客の視点について間違った想定をしていませんか?知っていることを知らない状態で考えるのは難しいことですが、さまざまな視点に立ったブレインストーミングをしましょう。

例えば、5歳児だったら?別の業界にいる人だったら?この問題についてどう考えるでしょうか。

10.環境を変える

環境をいつもの会議室からテラスや屋外スペースに移動させるだけで、新しいアイデアが生まれることがあります。

自然に囲まれた環境がクリエイティビティに特に有効なことは研究によって証明されています。良いブレインストーミングは環境にも大きく左右されます。

社内のルールで屋外に気軽に移動できない場合は、オフィスレイアウトを変更するのもひとつの手かもしれません。

11.現状や仮説を疑う

「問題の解決策が一見なさそう」と思えるときは注意が必要です。もしかしたら問題自体を的確に理解できてないのかもしれません。

そんなときは、現状や仮説をフローチャートなどを使って書き出しましょう。

例えば、顧客はサービスにこれ以上のお金を払わないだろうと仮定しているなら、なぜそう仮定するのか疑いをかけて、理由を追求しましょう。

図で可視化して間違っているがわかったら、それまで前提としていたことを修正する必要があります。

関連記事:知っておきたい!フローチャートを書くときの4つの基本ルール

12.一人でブレインストーミング

一人でのブレインストーミングの方が、グループでのブレインストーミングより生産性が高いという研究結果が出ています。

グループでのブレインストーミングはビジネスに不可欠ですが、”ソロ・ブレインストーミング”を併せて利用しない手はありません。

まず、グループでのブレインストーミングの前に、個々人でブレインストーミングをしましょう。会議ではお互いのアイデアを共有し、さらに新しいアイデアを出し、会議後に再び個人でブレインストーミングします。

多くのチームが会議後に個人で行うブレインストーミングを省いていますが、このタイミングこそ優れたアイデアが実を結ぶ可能性が高いのです。

チームのアイデアで刺激を受けた後に、一人でブレインストーミングをすることで創造性と生産性をさらに新しいレベルへ押し上げてくれるでしょう。

まとめ

以上、ブレインストーミングの効果を最大限に発揮するための12のヒントをお届けしました。

ブレインストーミングは、新製品のキャンペーンから社内の業務改善まで、ジャンルや業種を問わず、さまざまな議論で活用できます。

本記事で紹介したブレインストーミングの正しいやり方とコツを理解して、革新的なアイデアを次々と生み出すチームづくりに役立てましょう。

▼アイデアの可視化に関する記事はこちら

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