仕様やUI(画面)は現行バージョンと異なる可能性があります。
Cacooの最新版についてはこちらからご確認ください。
auの電子マネー「au WALLET」のアプリケーションやシステムを開発する、KDDI株式会社プラットフォーム開発本部アジャイル開発センターは、インフラ周りの構成図の作成にCacooを利用しています。インストール型の作図ツールからCacooに移行したことで「図の手戻りが減った」と語るのは同センター課長補佐の大橋衛(おおはし まもる)さん。作業の効率化がどのように実現したのか Cacoo 事例 お伺いしました。
運用本部 | 作成したインフラの構成図をチームメンバーに気軽に共有できるようにしたい |
課題 | インストール型の作図ツールは図のレビューなどが気軽にできず、手戻りが起こりがち |
効果 | Cacooを導入したことで図の手戻りが圧倒的に減少。メンバーの図の更新にも気付きやすくなった |
業種 | IT・通信 |
利用者規模 | 50アカウント |
Cacooを利用している事業部 | プラットフォーム開発本部 アジャイル開発センター |
利用しているヌーラボサービス | Cacoo、Backlog |
―――Cacooを導入している部署について教えてください。
プラットフォーム開発本部 アジャイル開発センター アジャイル開発3グループ 課長補佐 大橋衛(おおはし まもる)氏:私が所属する、プラットフォーム開発部のアジャイル開発センター内ではインフラの構成図を描くときにCacooを利用しています。主にパーソナル事業とバリュー事業に分類される新規のサービスやシステムを日々開発しています。運用本部と連携してプロジェクトを進めることも多いです。パーソナル事業はau携帯やauひかりに代表されているような一般消費者の方に近い部分で、バリュー事業はau WALLETやau周りのコンテンツが該当します。パートナー企業のメンバーも含めると、約200人が同じアジャイル開発センターの中で開発業務に携わっており、Cacooはその内の50人に利用されています。
―――具体的にどのような用途でCacooを利用していますか?
一例を挙げると、パーソナル事業部のau WALLETのアプリケーション開発や全体のシステム管理に利用しています。主な使用用途としては、Cacooで設計書を作成して、メンバーの認識合わせをするために使うことが多いですね。他にも、システムの構成を他部署に説明するためのスライドとして使うこともあります。直近のプロジェクトでは、APIゲートウェイの設計書などに使っています。開発部だけでなく、企画部や運用部との認識合わせのために、Cacooの図を活用しています。
―――Cacooで作る図はどのようなものが多いですか?
よく作成しているのは、AWS構成図です。他にも、シーケンス図、組織構成図やUML周りの設計図などの作成にも活用しています。システム設計に関する本格的な図も多いですが、どちらかというとインフラを管理するための図が多く、開発の上流工程で利用することが多いですね。
Cacooの魅力は豊富なAWSアイコン–インストール型の作図ツールと違って図のデータを気軽に共有できるのが大きな魅力
―――Cacooを使うようになったきっかけは何でしたか?
実はKDDIに入社する前にプライベートでアプリケーションを開発しようとした時に、モバイルアプリのUIモックを描けるツールを検索していてCacooに出会いました。KDDI入社後もプライベートでは使い続けていたのですが、チームの他のメンバーもCacooを使っていたことがわかったので、それだったら組織で公的に利用しよう!ということになったんです。現在は、私が所属するアジャイル開発センターでの利用が中心になっていますが、これをプラットフォーム開発本部全体で使っていけるよう普及活動をしています。
―――導入の決め手は何でしたか?
CacooはAWSのアイコンが豊富なのが魅力ですよね。技術系のイベントでAWSの構成図の説明を受けるときも「Cacooで作ったんだな」と感じるものが多いので、そういうところからも影響を受けていたのかもしれません。「使いたい!」と思った時に、インストールをする必要がない点や他の製品と違ってフリープランでじっくり使用感を試せたというのも嬉しかったです。
他にも、全体のデザインや色合い、テンプレートのセンスが良いという点も決め手でした。個人的に一番好きなのは、線の柔らかさですね。他の作図ツールで描くとどうしても線が角張って固いイメージがあるのですが、Cacooはそれが柔らかくなります。
インストール型の作図ツールと比較して、Cacooは図の共有にかかるコストが圧倒的に低く、手戻りも減った
―――Cacooを導入する前はどのような課題がありましたか?
以前使っていた、インストール型の作図ツールでは、ファイルを気軽に共有できない点にフラストレーションを感じていました。ファイルの置き場所の設定や周知など、図が完成しても即共有!ができないので、些細なことだけど積もっていくと大きな手間になっていました。Cacooを導入したことでそういった手間が無くなり、作業や図の共有がとても楽になったと感じます。
―――インストール型の作図ツールとCacooを比較して、作業面で顕著に変わったなと実感することはありますか?
図の手戻りが減りましたね。以前は、図の共有の煩雑さからレビュー依頼を面倒臭がってしまい、自分では完璧な状態で出せたと思っても実は方向性が違っていてすべて壊して一からやり直すということも頻発していました。Cacooは図が共有しやすく、レビューを依頼することが気軽にできるようになりました。Cacooで作った図は未完成の状態でもチームメンバーに見せることに抵抗が無く、疑問があったら都度確認して方向性が間違っていたらその場で修正できるようになりました。
共有のしやすさから、チームメンバー同士のコミュニケーション量も増えたので、チームで管理している図の変化にも気付きやすくなったと感じます。Cacooは図を更新すると組織に所属しているメンバーに自動でメールが送られます。インストール型の作図ツールを使っていたときは、図を更新したら、共有フォルダにファイルを置いてその旨をメンバーに連絡しなければならなかった。その手間が無くなっただけでも、Cacooを導入した甲斐があったと感じます。
―――チームメンバーへは図をどのように共有されていますか?
共有方法自体はいくつかあるのですが、メールでの更新通知での共有とSlackで図のURLを共有する場合があります。Cacooは図をURLで共有すると、内容を更新した場合に自動で反映されますよね。図を更新したから貼り直すという作業が発生しないのが便利だと思います。Backlogのwikiでも使えますし。
運用本部 サーバーオペレーションセンター プラットォームG マネージャー 大桃辰也(おおもも たつや)氏:それは便利そう!私も使ってみようかな(笑)。
―――今後のCacooの活用計画を教えてください!
大橋:Cacooは本部全体までは広げられていないので、もう少し全体的に使っていきたいと思います。使い勝手は間違いなく良いのであとはどう広めるかが課題だと感じています。社内でのプロモーション活動がないと広がっていかないと思うので、私が旗振り役になって広めていければと考えています。
要望にもなるのですが、ぜひCacooセミナーをやってほしいですね。
―――Cacooセミナー、ぜひ前向きに検討させていただきます。ありがとうございました!
※CacooだけでなくBacklogも導入している同社。Backlog事例「DevOpsを目指すKDDI株式会社–運用本部マネージャー大桃氏が語るBacklogを使った情報共有と進捗管理の効率化 | ヌーラボ 」をお届けしています!