システム構成図の作成だけでなく、チーム連携も促進。Cacooは業務に欠かせない存在

クラスメソッド株式会社様

クラウド技術に特化したコンサルティングとソリューション提供を行うクラスメソッド株式会社。全社の共通ツールとして、CacooとBacklogを導入しています。

2015年の導入以来、Cacooはシステム構成図の作成だけでなく、思考整理やチーム間コミュニケーションの円滑化にも大いに役立っているといいます。

今回お話を伺ったのは、AWS導入コンサルティング担当でチームマネジメントも手がける千葉氏と、AWSの運用支援を行う坂巻氏、広報担当の𡈽肥(どひ)氏です。それぞれの視点から、Cacooの具体的な活用法とその価値を語っていただきました。

■課題:
・社内でシステム構成図の作成に使用するツールが統一されておらず、構成図や情報共有がスムーズに行えない
■効果:
・システム構成図の作成にかかっていた時間が大幅に削減され、全社共通ツールとして浸透
・Cacooの図解を添えることで認知負荷が下がり、認識の齟齬が起きにくくなった
・チーム間のコミュニケーションが活性化し、チームで共通認識が形成しやすくなった

どの部署・職種でも直感的に使えるツールとして、全社に浸透

—— 御社の事業内容について教えてください。

当社は、クラウド、モバイル、ビッグデータ、AIなどのIT技術に特化したコンサルティングやソリューション提供を行うクラウドインテグレーターです。とくにAWS(Amazon Web Services)に関する総合的な技術支援を強みとしており、お客様の課題解決や事業成長をサポートしています。

私たちが大切にしているカルチャーの一つとして「積極的な情報発信」があります。技術ブログ「DevelopersIO」を通じて、社員が自由に技術情報を発信しながら、コミュニティ活動にも精力的に参加しているのが大きな特徴です。

クラスメソッド株式会社 𡈽肥氏クラスメソッド株式会社
経営企画グループ 広報室
マネージャー 𡈽肥 淳子 氏

—— 千葉さんは、20248月に開催されたCacooユーザーコミュニティ「Cacoo Connect」にも登壇いただきましたね。

はい、Cacoo愛を語り尽くしました(笑)。Cacooをよく使う人、という意味で社内では「Cacooer(かくあー)」を名乗らせていただいています。

—— 新たな言葉まで生み出していただき、嬉しいです! 御社は以前も事例取材にご協力いただきましたが、現在のCacooの活用状況を改めて伺えますか?

導入当初より一層、Backlogとともに社内の共通ツールとして浸透しています。CacooはUIがシンプルで、どの部署・職種のメンバーも特別なオンボーディングなしで直感的に使える点が大きな魅力です。

当社はグループ全体で在籍する社員約780名のうち7割がエンジニアです。そのため、AWSやデータベースの構成図の作成に利用することが多いですが、それ以外にも幅広い用途で使用しています。

クラスメソッド株式会社 千葉氏クラスメソッド株式会社
AWS事業本部 コンサルティング部
マネージャー 千葉 幸宏 氏

お客様の支援からチーム間の情報共有まで、幅広いCacooの活用場面

—— Cacooの具体的な活用方法について、ぜひ教えてください。

主に4種類あります。

1.システム構成図の作成

お客様にコンサルティングを行う際、支援方法はさまざまですが、どのケースでも構成図の作成はほぼ必須です。これらの構成図は、ほとんどすべてCacooで作成しています。

作図ツールは他にもありますが、第一の選択肢はやはりCacooです。CacooはWebブラウザ上で利用できるため、ローカル環境に保存する必要がなく、社内メンバーとの共有が簡単にできて便利です。過去に作成した図を転用してカスタマイズすることも多いですね。

2.ブログに挿入する図の作成

当社の技術ブログ「DevelopersIO」では社員が日々記事を公開しており、私個人も通算300本を超える記事を公開しています。そのうち7割程度の記事にはCacooで作成した図を挿入しているんです。図を使うことで情報が伝わりやすくなり、より質の高いコンテンツになると考えています。

3.個人の思考やビジネスフローの整理

頭の中を整理したいときにも、Cacooは最適です。事業計画やビジネスフローを整理する際、関連するキーワードやステークホルダーの関係図などを書き出し、目指す方向性に対して最適なアプローチやアイデアを考えるのによく活用しています。考えを深めたいとき、情報をまとめたいときに「とりあえずCacooを開く」ことが習慣になっているんです。

4.コミュニケーションの補足・情報共有

Cacooはとくに、メンバーとのコミュニケーションの場で活躍します。Backlogやチャットツール、ビデオ会議など、テキストや口頭でのやり取りを行う際に、Cacooで作成した図を共有することが多いですね。テンプレートや付箋機能を使って、チームメンバーとのディスカッションや意見交換にも活用しています。

クラスメソッド株式会社 坂巻氏クラスメソッド株式会社
AWS事業本部 運用イノベーション部
マネージャー 坂巻 一義 氏

私たちはお客様の支援に加え、社内でタスクフォースを結成して新たな取り組みを行うこともあります。こういった場合にメンバーが共通の認識を持つためにも、イメージ図をCacooで作成することは大切だと考えています。

クラスメソッド株式会社 Cacooで作成した図仕組みや登場人物との関係性を図解することで
状況を整理し、メンバーの認識を統一することができる

Cacooがチーム間のコミュニケーションにもたらす3つの価値

—— さまざまな用途にCacooを活用いただいているんですね。皆さまが感じる、Cacooの価値とはどのようなものでしょうか?

個人やチームを問わず幅広い業務で活躍してくれるCacooですが、やはり「チーム連携」において最大の魅力を感じます。そのうえで、私たちが考えるCacooの価値は、大きく3つあります。

1つ目は、「過去に作成した図が社内の共有資産になる」点です。自分が経験したことのない案件であっても、メンバーが似た事例を手がけた際の図を参考にできるので、業務にたいへん役立っています。Cacooの検索機能は使い勝手がよくて、ファイル名だけでなく図に書かれたテキスト内容まで拾ってくれるんですよね。そのため、知見を得たいキーワードで検索すれば、必ず何らかの情報にたどり着けます。

2つ目は、「議論の活性化を促してくれる」点です。運用イノベーション部は今期立ち上げた新しい部署ということもあり、メンバー全員が同じ方向を見ることが重要です。テキストだけでなく図があることで、目指す方向性についてチーム内の共通認識を形成しやすくなりました。認識の齟齬も起きにくくなるので、結果的に活発な意見交換につながるのではないでしょうか。オンラインでもオフラインでも、Cacooを囲むと議論がより生産的になると感じています。

3つ目は、「伝達時の認知負荷が下がる」点です。たとえば、社内の新しい取り組みや制度が周知される際、文章での説明だけだと理解にどうしても時間がかかってしまいます。そこにCacooで作成した図解イラストが添えられていると、非常に理解がスムーズになるのです。

クラスメソッド株式会社 Cacooで作成した図文章だけでは伝わりづらい内容も、図解することで認知負荷が下がる

日常業務に溶け込むCacoo。存在しない世界は想像できない

—— ここまでお話を伺って、システム構成図の作成にとどまらない、さまざまな活用方法をお聞きすることができました。

Cacooは、私たちの日常業務に深く根付いています。もはや、Cacooが存在しない世界なんて想像できません。業務で何か思いついたり考えたりするときはいつも、サッと開いてすぐに描き始めます。

また、Cacooは常にアップデートを続け、使えるアイコンの数が増えたりタイマー機能が追加されたりと、使いやすくなっているのもユーザーとして嬉しいです。「これができない」と不満に思う場面はほとんどなく、満足度は非常に高いですね。

クラスメソッド株式会社 千葉氏、坂巻氏

—— 今後の展望をお聞かせください。

今では、複雑な情報を自発的にわかりやすく図解して、周りに共有してくれるメンバーも増えています。社内で「Cacooスキル検定」のようなものを作って、使い方やスキルを体系化できるとおもしろいかもしれませんね。

Cacooは、私たちの業務をもっともっと効率的に、創造的にしてくれると期待しているので、今後のアップデートも楽しみにしています。

—— 貴重なお話をありがとうございました!

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