
株式会社ヌーラボ(本社:福岡県福岡市、以下ヌーラボ)は、20代~50代の週1以上の頻度でPCデスクワークをしている1,000人を対象に「DX推進の現状と課題」について調査を実施しました。
■調査結果の概要
- DX関連業務に携わっている人の割合は高く、従事歴が長いほど関わりも深い傾向
- DX関連の業務内容としては「業務フローの可視化・整理」が上位に位置している
- DXが進まない主な要因は人材不足・時間不足・業務の属人化
- フロー図は業務整理や業務改善のために活用されているケースが多い
- フロー図に求められているのは「更新のしやすさ」「スピード」「共同編集」
目次
DX推進の現状
本調査では、まず対象者の勤務先におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の現状について質問しました。実際にDX関連業務に携わっている人の割合や、具体的な業務内容から実態を探ります。
DX関連業務に携わっている人の割合
Q.1 あなたの勤務先での仕事において、DXに関わる機会はありますか。

「主な業務として取り組んでいる」「取り組む機会がある」の合計が72.3%だったことから、DX関連業務が企業において一般的なものになりつつあることが見て取れます。

「主な業務として取り組んでいる」「取り組む機会がある」と回答した人の中では、企画系、バックオフィス系、技術系の職種でDX関連業務に携わっている人が多い傾向が見られました。

DX関連業務に3年以上携わっている人のうち、33.4%が主な業務としてDXに取り組んでいます。DX関連業務への従事歴が長いほど、深く関わっている人の割合が高いことがわかりました。
DX関連の具体的な業務内容
Q.2 ご自身が関わることのあるDXに関する業務をすべてお答えください。

DX関連の具体的な業務内容としては、「AI・自動化の業務活用」「データの統合・整理」「業務フロー・プロセスの可視化・整理」がトップ3に挙がりました。
業務フローやプロセスの整理は以前から業務改善において注目されていた施策ですが、DX関連業務の中でも高い割合を占めていることが確認できます。
DX推進に際して直面している課題
Q3 ご自身が感じるDX推進における課題をすべてお答えください。

特に多かった回答は次の4つです。
- 人材不足
- 時間不足
- 業務の属人化
- 目的・ゴールが曖昧
1. 人材不足

人材不足を課題に挙げた職種としては、企画系、バックオフィス系、技術系が顕著に高い割合を示していました。
DX推進の基本的な流れは、課題抽出→ツール選定→導入計画策定→環境構築・初期設定→データ移行→テスト運用→マニュアル作成→研修実施→効果検証です。
つまり、専門的な知見や技術を備えた人材不足を補うために、既存の人員で工夫を凝らしている企業が少なくないことの表れといえるのではないでしょうか。
2. 時間不足

DX関連業務に充てる時間を十分に確保できないとの回答は、生産技術・生産計画や購買・物流といった職種で多く挙がりました。これらの職種に限らず、本来の担当業務とDX関連業務を兼務せざるを得ない状況の企業も少なくないでしょう。
たとえば、DX推進プロジェクトを発足したものの参画メンバーはいずれも本業を抱えており、担当業務の合間を縫って会議などに参加しているケースもありそうです。時間不足は前掲の人材不足と密接に関わりのある課題のため、抜本的な解決策が求められていることが推察されます。
3. 業務の属人化

現行業務の属人化を阻害要因として挙げた回答者は、カスタマーサポート、生産技術・生産計画、情報システム、仕入・商品管理、経営企画・事業企画などにおいて高い割合を占めていました。
特定の担当者がDX推進に携わった結果、現状分析や課題抽出、意思決定の各プロセスがブラックボックス化している可能性があります。
DX推進に際して、既存の業務プロセスの可視化や整理に苦慮している企業が少なくないことが見て取れます。
4. 目的・ゴールが曖昧

目的・ゴールが共有されないままDXが進んでいると感じている職種としては、クリエイター・デザイナーが最多という結果でした。ツール導入が目的化しているなど、解決すべき課題が十分に検討されないままDX推進に踏み切っているケースが少なくないと推察されます。
これらの課題から、DX推進を阻む課題を解決するには「業務構造の可視化」がカギを握っていると考えられます。
現状の業務構造を明らかにするプロセスを通じて、業務の実態や解決すべき課題の優先順位、自社のリソースに見合った現実的な解決策を模索していくことが重要になるでしょう。
フロー図の活用の実態
DX関連業務のうち、高い割合を占めている「業務フローの可視化・整理」に役立つフロー図作成について実態を調査しました。
フロー図を作成・参照する頻度
Q4 ご自身の業務の中で、フローチャート(フロー図)に触れることや作成することはありましたか。また、どれくらいの頻度で作成しますか。

61.2%の回答者が年1回以上フロー図を作成していることがわかりました。業務フローの可視化・整理にフロー図が活用されている実態が見て取れます。

企画系、クリエイティブ系、バックオフィス系の職種は、フロー図の作成頻度が高い傾向が見られました。
前章で挙げた「業務の属人化」や「目的・ゴールが曖昧」といった課題感との相関が見て取れることから、DX推進を阻む要因を解消するためにフロー図が活用されていると推察されます。
Q5 ご自身の業務の中で、直近1~2年間において、フローチャート(フロー図)を作成する機会が増えてきたと感じますか。


自身でフロー図を作成したことがあり、かつ作成頻度が年1回以上の人のうち、55.8%が直近1〜2年で増加したと回答しました。
以上の傾向から、フロー図作成に対するニーズは増加傾向にあるといえます。
フロー図の主な用途
Q6 ご自身の業務の中で、フローチャート(フロー図)を利用する目的として、あてはまるものをすべてお答えください。その中で、最も頻度の高いものを1つお答えください。
※業務でフロー図に触れることがほとんどない人以外の回答


いずれの回答においても「業務を可視化・整理」「業務全体の流れの把握」がTOP2に挙がっています。
フロー図は業務整理や業務改善に用いられるケースが多いと捉えてよいでしょう。
フロー図を活用している部門
Q7 ご自身の勤務先で、フローチャート(フロー図)が活用される部署として、あてはまるものをすべてお答えください。
※業務でフロー図に触れることがほとんどない人以外の回答

部署別に見ると、フロー図をほぼ活用していない部署は存在しないことが確認できます。特に活用されているのは情報システム(IT)(39.5%)、およびバックオフィス系(人事・労務・総務・管理部門)(33.4%)でした。
フロー図は特定部署に限らず、複数の部署で活用されていることがわかります。
フロー図の作成方法と共同編集の活用状況
Q8 ご自身がフローチャート(フロー図)を作成する際の方法として、最も頻度の高いものを1つお答えください。
※業務でフロー図に触れることがほとんどない人以外の回答

フロー図の作成方法として用いられているのは、資料作成ツール(PowerPointやGoogleスライドなど)が最多(28.4%)、次いで表計算ツール(ExcelやGoogleスプレッドシートなど)でした。専用のフローチャートや作図ツールを用いる人も一定数いるものの、割合としては13.9%と汎用ツールと比べて少ないことがわかります。
フロー図を作成するにあたって、依然として汎用ツールに依存する傾向が強く現れているといえるでしょう。
Q9 ご自身がフローチャート(フロー図)を作成・編集する際に、他の方と共同で作成することがありますか。最も近いものをお答えください。
※業務でフロー図に触れることがほとんどない人以外の回答

フロー図の作成・編集を一人で行っていると回答した人は、全体の43.6%にのぼりました。
これに対して、どちらかといえば共同で作成することが多いと答えた人は全体の20.8%に留まっています。
汎用ツールを活用するユーザーが多数派である一方で、実態は個人作業に留まっていることがわかります。
フロー図の活用上の課題
フロー図を実務で活用する上で、どのような点に課題を感じているのでしょうか。本調査では、フロー図の活用上の課題についてもたずねました。
作成・編集上の課題を感じている人が多い
Q10 フローチャート(フロー図)の利用にあたり、課題に感じることをすべてお答えください。

「作成に時間がかかる」(29.3%)、「修正・更新が手間」(27.6%)と、作成・更新に要する時間や手間を課題として挙げる声が目立っています。汎用ツールを用いて個人作業として取り組む場合、テンプレートが存在しない状態から自力で作成する必要があります。
さらに、修正に手間がかかるなどの理由から、一度作成されたフロー図が更新されないまま放置されてしまうことにもなりかねません。
結果として実務とフロー図の食い違いが表面化するといった課題が生じていると考えられます。
作成ツールに求める要素
Q11 フローチャート(フロー図)の作成にあたり、作成ツールに対して特に求める要素を最大5つまでお答えください。

「修正・更新の容易さ」(28.6%)や「直感的な操作」(25.2%)を求める声が多かったほか、「マニュアル・手順書への転用のしやすさ」(27.6%)を要望する声も上位に挙がりました。
また、「複数人で同時に編集できる」(16.9%)ことを求める人が一定数いたことは、個人作業に留まっている実態を反映していると考えられます。

複数人による同時編集のニーズは、特に管理職層で高いことがわかりました。フロー図を作成・編集する上での課題と、解決したい要素が直結していることが見て取れます。
調査結果にもとづく考察
今回の調査結果を通じて、以下に挙げる3つの考察が導かれます。
1. フロー図の活用ニーズは拡大傾向にある
- DX業務に何らかの形で関与している人が全体の72.3%を占めた
- かつフロー図を作成する機会が増えたと感じている人が55.8%にのぼった
- フロー図の用途としては、業務の可視化・整理が上位を占めている
以上の結果から、業務構造の整理がDX推進の基盤として位置づけられていることがわかります。DX推進に向けて、今後ますますフロー図の活用ニーズは拡大していく可能性が高いでしょう。
2. フロー図の作成は個人単位の作業に留まりがち
部署を問わずフロー図が広く活用されている一方で、フロー図作成は個人単位の作業に留まっているケースが少なくないことがわかりました。また、フロー図の作成方法に関してはPowerPointやExcelといった汎用ツールへの依存度が強く現れていました。
以上の結果から、74.5%にものぼる人が単独作業を余儀なくされている背景として、汎用ツールへの依存が大きな要因になっていると考えられます。
本来フロー図は複数の部門を横断して活用されるものですが、個人単位での作業に留まっており、作成・更新作業の負担が集中している実態がうかがえます。
3. 求められているのは「更新性」「スピード」「共同編集」
フロー図を作成・活用するにあたって、次のような課題を抱えている人が一定数いることがわかりました。
- フロー図の更新が面倒
- 作成に時間がかかる
- 一度完成したら修正しにくい
- 複数人で同時に編集できない
これらの課題を解消するには、「更新性」「スピード」「共同編集」を兼ね備えたツールの活用が望ましいでしょう。オンライン共同編集型ツールを導入することで、こうした課題を解決できる可能性が高いのではないでしょうか。
業務可視化を支えるオンラインホワイトボードツール「Cacoo(カクー)」
フロー図の作成・活用は、DX推進に際して業種や部門を問わず必要となることが想定される工程です。クラウド上で即時更新され、豊富なテンプレートを備えたツールを活用することをおすすめします。
さらにリアルタイム編集機能も備わっていれば、フロー図の作成・編集を共同作業として進められるでしょう。
オンラインホワイトボードツール「Cacoo」の特長
複数人での同時編集が可能
クラウドツールのため、作成・更新したフロー図が即時反映されます。複数人で話し合いながら共同編集することで、単独作業ではなくチームの成果物としてフロー図を作成可能です。
ブラウザで利用できる
アプリをインストールすることなく、Webブラウザ上でログインして利用できます。複数の端末で同時利用できるため、就業場所を問わず、いつでもどこからでもフロー図の作成・編集に対応可能です。
コメント機能
フロー図へのフィードバックや確認作業に活用していただけるコメント機能を標準搭載。コメント内容は表示・非表示を切り替えられるため、作成した図を崩すことなくチーム内の意見を集約できます。
豊富なテンプレート
Cacooでは100種類以上の豊富なテンプレートをご利用いただけます。フロー図のテンプレートもご用意していますので、ご自身で一から図を構築する必要がなく、アイデアや思考をスムーズにフロー図へと反映させられます。
フロー図をより手軽に部署やチーム内で活用できれば、DX推進に向けたアイデアをいっそう形にしやすくなるでしょう。
Cacooを活用して、業務構造の可視化を実現しませんか?実際に使ってみたい!という方は、ぜひ30日間の無料トライアル をお試しください。
| 調査手法 | ネットリサーチ |
| 対象者条件 | 【性別】男女 【年齢】20~50代 【地域】全国 【その他条件】 有識者/企業規模10人以上/役職係長以上/マネジメント業務あり/ 週1以上PCデスクワークあ り |
| 回収数 | 本調査:1,000サンプル |
| 調査期間 | 2026年2月18日~2月20日 |
| 調査機関 | 株式会社ネオマーケティング |